高級な化学繊維を使用したアウターより温かい!
本物のカウチンセーターとは?
◎通称カウチン族が編み上げ続けてきたカナディアン・カルチャー カウチンセーター
カナダのバンクーバー島に住むセリッシュ・ネイティブインディアン通称カウチン族に由来する「カウチン」。狩猟文化を反映した自然に関する文様、特に動物と幾何学的なデザインを組み合わせたものが、白やグレー系をベースにした太い毛糸で編み込まれています。ウール100%の肉厚の毛糸を使用しハンドメイドで編み上げる、カナダ伝統のローゲージニットです。
◎北アメリカのバンクーバー島に住むセリッシュ・ネイティブインディアン 通称カウチン族が作り続けてきた伝統的アイテム「カウチンセーター」
カナダのバンクーバー島に住むセリッシュ・ネイティブインディアン通称カウチン族に由来する「カウチン」。狩猟文化を反映した自然に関する文様、特に動物と幾何学的なデザインを組み合わせたものが、白やグレー系をベースにした太い毛糸で編み込まれています。毛糸は肉厚のウールを使用していて、もちろんハンドメイドで編み上げています。
狩猟の際の作業着として用いられたため、通常使用されているウールは、厚地で丈夫に作られており、本来羊毛がもつ油脂成分(ラノリン)を含んでいるので撥水性と防寒性も高く重量感があります。 そして着用するにつれて毛糸がフェルト状になり保温性が増すことが特徴です。
現在は、カウチン族の伝統工芸として広く知られていますが、元は19世紀初頭にスコットランド人からカウチン族に編み物の技術が伝えられ、その技術と古くから伝わる芸術的な要素が融合することで、独特のデザインを持つカウチンセーターとなりました。
◎カナダの伝統的なパターンにとらわれない斬新なデザインも各メーカーから登場
カウチンセーターが生まれたのは、今から約200年ほど前のこと。バンクーバー島に古くから住むセリッシュ・ネイティブインディアン「カウチン族」が、カナダの厳しい冬、漁に出る男たちが働くための労働着として、先祖代々ハンドメイドで受け継いできたものです。
近年では、若者向けのハンドメイド・カウチンブランドも登場してきました。もちろん、バンクーバー発の本物を届けるため、「Made in Canada」が大切なコンセプトとなっているのは各メーカーとも同じです。
メープルリーフや鹿といったカナダのこれまでの典型的なパターンとは全く違うデザインを取り入れ、カウチンセーターのデザインにはなかった珍しい絵柄や意外性のあるデザインを採用しているのも近年のカウチンセーターの特徴です。
世界各地の先住民アートをヒントに作り出したデザインやヤシの木やラクダ、フラミンゴといった南国を思わせるデザインのトロピカルなカウチンセーターもラインナップされていたりします。そのカウチンセーターの遊び心が、若者を中心に人気を集めている理由のひとつでもあります。
◎本物のカウチンセーターとスタイリッシュなカウチン風セーター
カナダのバンクーバー島に住む先住民(カウチン湖畔に住むセイリッシュ族、及びセイリッシュ族に含まれるカウチン族)に由来します。
1900年代初頭にヨーロッパ人からニットの編み方がセイリッシュ族に伝わったのが基本となっています。
白やグレーをベースに動物や幾何学的なデザインを組み合わせたものが編み込まれているのが特徴です。
その技術と、古くから伝わる芸術的な要素が融合することで、独自のデザインを持つカウチンセーターが成り立っております。
狩猟の作業着として用いられたため、太い毛糸で編まれ、厚地で丈夫に作られています。
セイリッシュ族、そしてカウチン族の伝統工芸に敬意を表すという意味を込めて、彼らが編み上げたセーターのみをカウチンと呼びます。
カナダにおいては認定証制度もあります。
カウチン族によって編まれた伝統的な色、パターンを持つカウチンセーターと近年市場に出回っているスタイリッシュなカウチン風セーターとは違うものであることをご理解頂きたいと願います。
◎温かさをつくるのは貴方!?
カウチンセーターは「バツグンの保温性」「温かな着心地」などと雑誌のキャッチコピーやコメントで目にすることがありますが、正直、ローゲージ(粗い編み目)のニットのため、温かくありません。もちろん、編み目が粗いため風も通します。
ただ、ここでいう温かくないというのは着始めの新品時の状態のことで、着込んでいくうちに毛糸がフェルト状になり編み目が塞がり保温性が増してきます。
つまり着用回数が多ければ多いいほど保温性が高くなるので、温かさをつくるのは貴方次第といえますよね。
◎防寒着の決定版 カウチンセーター
カウチンセーターの毛糸に使用する羊毛にはスケイルと呼ばれるウロコ状のギザギザがあり、それが互いに絡み合ってその間に空気を保つので、保温効果がとても高くなるのです。さらにカウチンセーターに使用される毛糸には、本来羊毛がもつ油脂成分(ラノリン)が微量ながら残っているため、撥水、防水性が高く、氷のような波しぶきをはじいてくれます。
以前、北極調査をされている方が、「すごく高級な科学繊維を使用したアウターでは、北極で寒さを防ぐことができず何の役にも立たない。だけどエスキモー達が着ている天然素材のアウターだけは寒さを防ぐことができる。」と、仰っていました。
もちろんカウチンセーターは天然素材のヴァージンウール100%の毛糸で編み上げられています。日本で普通に生活しているとそこまでの極寒を体験することは殆ど無いと思いますが、防寒着と呼ばれるものの機能性は最高であって欲しいものですよね。
本物(ホンモノ)のカウチンセーターの定義!
◎通称カウチン族が編み上げ続けてきたカナディアン・カルチャー カウチンセーター
カウチンセーターのカウチン(COWICHAN)は、カナダのバンクーバー島に住む先住民(カウチン湖畔に住むセイリッシュ族、及びセイリッシュ族に含まれるカウチン族)に由来します。
1900年代初頭にヨーロッパ人からニットの編み方がセイリッシュ族に伝わったのが基本となっていて、白やグレーをベースに動物や幾何学的なデザインを組み合わせたものが編み込まれているのが特徴です。
「本物のカウチンセーター」ということに拘りをもって条件を定義するなら、「HAND KNIT IN CANADA」カナダ製であること、手編みであること、そしてセイリッシュ族(カウチン族)の血を受け継ぐ人達が編み上げたセーターのみをカウチン(COWICHAN)と呼ぶことが出来るのです。
カナダにおいてはカウチンセーターの認定証制度もありますが、これが本物のカウチンセーター認定の絶対条件となります。
その他にいろいろな認定条件はありますが絶対というものではなく、近年のカウチンセーターではその時代に添った毛糸であったりデザインであったりと、ブランドにより様々なカウチンセーターが存在します。
そのひとつに本来は化学薬品や染料を一切使用していない羊毛本来の自然な色味の毛糸を使用していますが、近年は赤や青に染めた毛糸を使用し編み上げたカウチンセーターもあります。
もちろん毛糸は、全て職人の手による昔ながらの手法で紡いでいるものを使用しています。
また本来は完全未脱脂の毛糸を使用していましたが、羊毛脂でベトベトになったり、羊毛脂独特の匂いが強烈なため、極寒の地で防寒着で着用するには問題無いと思いますが、カジュアルファッションで着用するには少し着こなし難いものとなります。
そのため一度脱脂した毛糸を染色して(または染色しないで)油脂成分を故意にシミ込ませたものを使用しているものがほとんどです。
個人的にはカウチンセーター風のものであっても愛着をもって楽しく着用できれば全然良いと思いますが、カウチンセーター専門店カウチンファミリーとしては、セイリッシュ族、そしてカウチン族の伝統工芸に敬意を表すという意味を込めて、彼らが編み上げたセーターのみを本物のカウチンセーター(COWICAN SWEATER)と呼びます。